ISSUE MAP KYOTO
——地域の声から都市の資源と課題を可視化 ISSUE MAP KYOTOは、京都を拠点とする建築リサーチ組織RAD(Research for Architectural Domain)が行う、地域の人々の声にスポットライトを当て、都市の資源と課題とを目に見えるようにする「地図」です。 京都には公的なものも私的なものも含め、都市の魅力を伝える様々な「アーカイブサイト」「ニュースサイト」があり、そうした情報提供メディアの中には、名所、スポット、店舗、人といった都市の資源を伝えるものが多くあります。対して、地域の「声」を取り上げるメディアはそれほど多くありません。そこで、ISSUE MAP KYOTOは主として人々の声にスポットライトを当て、地域の資源も魅力も課題も、等しく目に見えるようにしていきます。
趣旨・目的
——「コンテンツを新たに生み出す」のではなく、「よりよいインデックスをつける」こと
2013年3月に行われたコア・ネットワーク意見交換会にて、RADは来場者へささやかなアンケートをお願いし、ISSUE MAP KYOTOに掲載するための声を取材しました。まず、個々の声にはそれぞれRADが任意で選んだ、展覧会、写真、ファッション、デザインなど、いくつかの「タグ」を割り振りました。また、特定の場所についての声は、ISSUE MAP KYOTO上の「地図」にマッピングしました。そして、個々の声にはそれぞれ関連するまた別の声を掲載しています。こうして、「地域の声」を軸に、「タグ」「地図」「関連記事」といった仕組みによって、京都の資源が目に見えるようになり、またそこにネットワークが生まれます。
このISSUE MAPで目指しているのは、新しく作品をつくりだしたり、イベントを行ったりすることによって、「コンテンツを新たに生み出す」ことではありません。むしろ目指しているのは、京都においてすでにある資源を引き出すための「よりよいインデックスをつける」ことです。そのインデックスによって京都が持つ資源の網の見方が変わり、また京都という都市の見方も変わることを望んでいます。そして結果的に、その中から新たなコンテンツが生まれ、また京都において取り組むべき課題に対する解決策がうながされるかもしれないと期待しています。
概要
2013年度のISSUE MAP KYOTOは「ベータ版」と位置づけます。コア・ネットワークのメンバーへの取材を行い、またメンバーとのさらなる協同のあり方を探って行きます。そして、「タグ」の種類や声の関連の仕方といった、ISSUE MAP KYOTOの仕組みそのものに関するブラッシュアップも同時に重ねていこうと考えています。
開始年月日 | 2013年9月2日 |
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プロジェクトメンバー | RAD(Research for Architectural Domain) 協力:山下里加(京都造形芸術大学芸術表現・アートプロデュース学科)他 |
※掲載情報は2017年9月24日現在のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。