あれがあって、こうなって
-アーティストの成長をめぐるトークイベント
本プロジェクトは、京都文化芸術コア・ネットワーク、京都工芸繊維大学美術工芸資料館、「京都・大学ミュージアム連携」をベースに展開する地域文化振興プログラムの3者が共同で開催するものです。京都工芸繊維大学美術工芸資料館は、京都市内の大学ミュージアム同士のネットワーク化を推進するとともに、本年度より「大学美術館を活用した美術工芸分野新人アーティスト育成プロジェクト」をスタートさせました。その意味で本イベントは、若手アーティストの成長と地域の関わりを考える絶好の機会となるでしょう。
趣旨・目的
アーティストにとっての成長は、そもそも何を意味するのでしょうか。そして周囲の人々や環境は、アーティストの成長にどのように関わることが出来るのでしょうか。
これらの問題には、正解がありません。だから、トークイベントを開催します。そうすることで、成長の定義やその道行きにはいろいろなあり方があることを確認し、そこから成長を望むアーティスト自身やその周囲にいる人々に何が出来るのか、その可能性を考えてみたいのです。
京都にかつてあったものは、いまの自分たちにどういう意味を持っているのか。そしてこれから何が、可能なのか。このトークイベントでは、京都に縁の深いアーティストとギャラリスト3名が、個人的な実感にもとづき、語り合います。
概要
あれがあって、こうなって-アーティストの成長をめぐるトークイベント
日時:12月8日(日) 午後2時~午後4時
会場:京都芸術センター 大広間
出演:伊達伸明(美術作家)、藤浩志(美術作家)、松尾惠(ギャラリスト)
進行:平芳幸浩(京都工芸繊維大学美術工芸資料館准教授)
※入場料無料、予約不要
主催:京都工芸繊維大学美術工芸資料館、「京都・大学ミュージアム連携」をベースに展開する地域文化振興プログラム、京都文化芸術コア・ネットワーク
共催:京都芸術センター
イベント公式ページ:http://www.museum.kit.ac.jp/20131208.html
出演者プロフィール
≪伊達伸明≫
1964年兵庫県生まれ、大阪育ち。京都市立芸術大学美術学部大学院工芸科修了。2000年より取り壊される建物から生活痕の残る材料を用いてウクレレを制作し、肌合いにこもる記憶を楽器として元の住人に手渡していく長期プロジェクト「建築物ウクレレ化保存計画」を始め、現在までに学校、寺、劇場、一般住宅など60以上の建物をウクレレ化している。
≪藤浩志≫
1960 年鹿児島生まれ。京都市立芸術大学在学中演劇活動に没頭した後、地域社会を舞台とした表現活動を志向し、京都情報社を設立。京都市内中心市街地や鴨川などを使った「京都アートネットワーク」の企画以来、全国各地のアートプロジェクトの現場で「対話と地域実験」を重ねる。同大学院修了後、青年海外協力隊員としてパプアニューギニア国立芸術学校勤務。都市計画事務所勤務を経て92 年、藤浩志企画制作室を設立。地域資源・適正技術・協力関係を活かした活動の連鎖を促す美術類のデモンストレーションを実践。2012 年、十和田市現代美術館の副館長に就任。十和田奥入瀬芸術祭アーティスティック・ディレクター。
≪松尾惠≫
神戸市生まれ、京都市立芸術大学卒。1986年上京区にヴォイスギャラリー(現MATSUOMEGUMI +VOICE GALLERY pfs/w)開業、南区での営業を経て本年7月から下京区。95年ACC(ロックフェラ-財団)・セゾン文化財団の奨学金を受けアメリカの非営利芸術活動を視察。主に京都を拠点とする若手作家を紹介し、作品の通信販売サイトでは、発表の場や機会に乏しい地方都市の若手作家の紹介もしている。芸術系大学でのアートマネジメント関連講義のほか、京都市芸術文化協会理事、大西清右衛門美術館評議員、京都国際現代芸術祭PARASOPHIAプロフェッショナルアドバイザリーボードなど。2000~12年KYOTO ART MAP事務局、10年よりアートフェア「超京都」事務局。
開始年月日 | 2013年10月 |
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プロジェクトメンバー | 安河内宏法(京都工芸繊維大学美術工芸資料館) |
※掲載情報は2017年9月26日現在のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。