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ヴォイス・ギャラリー移転ドキュメント

ヴォイス・ギャラリー移転ドキュメント:画像1
座談会の様子(撮影:牧野和馬)
ヴォイス・ギャラリー移転ドキュメント:画像2

2013年7 月の本格始動に先立ち、KACN の役割を明らかにするため、MATSUO MEGUMI+VOICE GALLERY pfs/w(以下、ヴォイスギャラリー)と共同して実施するプロジェクト。 大空間を構え、ダンスの公演等を含む実験的な取組を展開してきた同ギャラリーを題材に、京都で文化芸術に携わる人、場所の可能性を探る試み。プロジェクトの過程及び記録を公開し、今後の京都を考える一つの指針としたい。プロジェクトは3つのパートから成り立っている。

趣旨・目的

2013 年6 月末をもって、ヴォイスギャラリーを南区の準工業地区から下京区の職住共存地区へと移します。布プリント工場跡の現空間では、数々の大掛かりなインスタレーションを展開することができました。

移転を前に、美術の場、人、制度、経済がさまざまに変化するこの時代、ここでの4年半を振りかえり、私設の大空間が<作品制作・発表>に対してどのような意味を持ち、空間の維持管理にどのような意義と可能性があるのか、多方向の討論をしたいと思います。

現在、美術の場は多様です。公的空間、芸大・美大の学内ギャラリー、寺院や歴史的建造物や公共空間などの美術の場への転用は、旧来、美術を閉じこめつつも干渉や規制から解放してきた民間ギャラリーの意義を問い直すきっかけとなっています。当ギャラリーは、そのときどきの表現者の欲求や欲望に可能な限り応えたいと考えてきました。この座談会は、当ギャラリーの検証であり、それぞれの立場からみえる表現の現況に関する貴重なドキュメントでもあります。

また、若手作家や先端的な表現の成熟過程において、公的機関の大空間が果たす役割、民間のギャラリーやオルタナティブスペースの存在意義などについての投げかけ、商業志向の強まる中、文化の交点である京都を検証する機会にもしたいと考えます。

(MATSUO MEGUMI+VOICE GALLERY pfs/w 代表 松尾惠)

概要

その1:座談会「大空間の大実験を振りかえって」

(1). メディアとしてのギャラリー
日時:6月8日(土)14~15 時45分 / 16時~ パーティー
※予約不要・入場無料
内容:美術の場としてのギャラリーの可能性、批評の発生する空間としてのギャラリーの有り様についてなどを話し合います。
座談会レポートはこちら

(2). 空間は制度をつくるか?オルタナティブとパブリック
日時:6月14日(金)18~19 時45分 / 20時~ パーティー
※予約不要・入場無料
内容:空間開発、既存の施設からの脱走をめぐって、規則や規範から解放されたかに見える私設空間について。空間運営や管理が助成や支援制度から漏れるわけを考えます。

その2:シェルター/ラボラトリー

私設空間は、扉で社会と隔絶することができます。この利点を生かして、ヴォイス・ギャラリーという空間に、普段の使用とは異なるどのような活用方法やニーズがあるのか。後日、使用例等の情報を可能な範囲で公開し、その可能性を探ります。
使用可能日:2013 年6 月5 日(水)、6 日(木)、7 日(金)、11 日(火)、12 日(水)、13 日(木)、14 日(金)、18 日(火)、19 日(水)、20 日(木)、21 日(金)、22 日(土)
使用料:1 日¥10,000
使用時間:設営~撤去=12-19 時
申込み先:TEL 075-585-8458 / e-mail info@voicegallery.org
※大音量は不可ですが、内容によってご相談ください。
※応募多数の場合は抽選

その3:解体ワークショップ

<部材が使いまわせる解体のコツ>をメインに、ヴォイス・ギャラリーの一部を解体するワークショップを行います。
実施予定:6 月25 日
※詳細は後日発表

開始年月日2013年6月8日(土)
終了年月日継続中

※掲載情報は2017年9月26日現在のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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